2017年3月22日水曜日

413. 平成28年度 卒業証書授与式式辞

                           式     辞
 校庭の桜のつぼみも 淡いピンク色に大きくふくらみ始め、いよいよ春の訪れを感じる今日この頃です。
 本日は、佐藤照明教育長さまをはじめ多数のご来賓のみなさまのご臨席を賜り、ここに平成28年度 高峰小学校 卒業証書授与式を 盛大に挙行できますことを、心より厚くお礼申しあげます。 みなさまにお出でいただいたことによって、卒業生たちは、多くの方々に支えられ、応援していただき、この日を迎えることができたことを実感していると思います。本当に、ありがとうございます。
 保護者のみなさま。
 私ども、みなさまの大切なお子さまをお預かりしてから6年間、一生懸命指導・教育に努めてまいりました。必ずしもご満足いただけるような教育ができなかったか
もしれませんが、本日ここに、晴れてみなさまの元へお返しをいたします。
本当にすばらしい児童たちでした。これまでのご苦労に深甚なる敬意を表すとともに、心よりお祝いを申しあげます。おめでとうございます。
 さて、卒業生のみなさん。いよいよみなさんが、この伝統ある高峰小学校を巣立ち、中学校という新しいステージへと羽ばたく まさにその瞬間がやって来ました。みなさんとは、わずか2年間という短い時間でしたが、大切なこの時代を、ともに過ごせたことを、うれしく思います。
 みなさんは、高峰小の児童として、本当によく頑張ってくれました。とりわけこの一年は高峰小の顔として、いろいろな活動ごとに、各自が役割を分けあって、よきリーダーとして学校を引っ張ってくれました。ひとりひとりの力はわずかだったかもしれませんが、まとまったその力で、様々な困難を乗り越え、大きな成果を残してくれました。よく頑張りました。

 さてここで、今年は「卒業式で私に話して欲しいこと」をみなさんに聞きました。たくさんありましたが、今日は、その内、3つに答えましょう。
●一つ目 「中学に進学する私たちにアドバイスをお願いします」
→アドバイス(その1) 知らない世界に飛び込んでいくとき心配や不安を持つのは、当たり前。まだわからないことに心配や不安を膨らましすぎないことです。心配や不安は、忘れちゃう。こころの健康が大切です。
 アドバイス(その2) 中学に入ってからのアドバイス。それは、「自分のできることをしっかりやる」ということ。自分できることをやるとき、大切なこと。それは、「めんどくさい」に負けないってこと。大切なことは、みんな「めんどくさい」。
これ忘れずに。
●二つ目 「心が折れて、投げ出しそうになったり、挫折したらどう立ち直ればいいですか」
→挫折を経験しないということは、何も新しいことに挑戦したことがないということだ(アインシュタイン) 
つまり、挫折するってことは、その時、すごく頑張っていたということ。ただ、頑張る方向が少しずれていたり、結果が出なかったりしただけです。そんな時は、ゆっくり時間を過ごすこと。回復には、休養と栄養が大切です。そして、新しいスタートに備えましょう。
そして、元気が出てきたら、新しいやり方で、また、挑戦していきましょう。少しでも結果を出すことができれば、その喜びは心が折れたときの悲しみをはるかに超えるはずです。大丈夫。みんなは、その力を持っているからね。
●三つ目 「私たち6年生の思い出、印象に残っていることは何ですか?」
→5年の時の、連合音楽会。本当に素敵な歌声で、感動しました。
6年生でも、運動会、修学旅行、連合運動会などたくさんの行事やイベントで見せてくれた姿。どれも強く印象に残っています。
 でも、私が最も印象に残っていることといえば、「みんなの何気ない日常の姿」です。
朝、下級生のことを心配そうに見守りながら通学してくる姿。
「おはようございます」と笑顔での挨拶。
真剣に受けていた授業。 担任の笠原先生と楽しそうに話す姿。 休み時間 友だちと笑い合ったり、ふざけ合ったり、ちょっと喧嘩をしたり・・・。 自分の委員会の活動をしっかりやり遂げる姿・・・。
そんな毎日の姿が本当に素敵だなあと感じていました。  そんな場面で、みんなの見せてくれた、やさしさ、思いやり、素直さ、向上心、仲間づくり、責任感、出会いの大切さ、団結力、友情・・ どれもとても素敵でした。たくさんの思い出を ありがとう。
  
  いよいよお別れです。昨日、教室でみんなに渡した色紙の言葉「貫徹」。見てくれましたか。 
 こんな人になりたい、こんなことができるような人になりたいという思いを強く持ち、1つのことをやり通すことが大切です。それが自信になり、新しい力になります。 自分の描く夢、理想を高く掲げ、新しい世界に元気よく、その一歩を踏み出してください。
 みなさんが中学校生活で活躍されることを心から願うと共に、みなさんの未来にたくさんの幸せがあることを祈って、式辞といたします。
 
                               平成29年3月22日
                                 愛川町立高峰小学校長  髙木 光人