2020年9月8日火曜日

みんなで考えました  

子ども達は、毎日の学習や日常生活の中の出来事を通して
また、毎年の人権月間やピンクシャツデーなどを通して
差別やいじめを許さず、自分も他の人も大切にし、
いっしょに生きることの大切さを学んできました。

今、新型コロナウイルス感染症に関連して
誤解や偏見に基づく差別的な言動事例が
報道されています。

どんな時でも、人を傷つけるような差別や言動、
いじめは絶対にあってはならないことを
今こそ子ども達一人一人にしっかり考えさせたいと思いました。

今日の朝会はテレビ放送で 全校児童に
 ・コロナ感染予防に気をつけて生活を続けている
 ・でも、だれだって感染する可能性はある
 ・コロナの感染よりこわいこと  それは・・・
と投げかけました。


テレビ放送後、
各教室では
担任の先生方が
テレビ朝会の続きの授業に取り組みました。

この授業で使った資料は
8月24日付、朝日新聞「天声人語」の記事がもとになっています。
    
    「安心して感染したい」その言葉を見かけたとき、
    何ごとかと目が釘付けになった。ある5コマまんが
    に付された題。感染者がひとりも出ていない町に
    暮らす人々ならではの心のひだが描かれていた。
    ・・・・(以下略)

この記事は、新潟県見附市の公式フェイスブックに載った
5コマ漫画の作品のことを書いたものです。
その作品を、子どもたち用に変えて
(場面を学校にし、登場人物を子どもにしました)
学級での指導の資料としました。
      
(資料に手を加えたので、見附市の担当の方には了解をとってあります。
喜んでお使いください・・とのことでした。)

各学級での授業は
学年に応じ
先生方が工夫し展開していきました。

1年生の教室です。
「自分がかんせんしたら 、友だちに どんなことばをかけてほしいですか?」

「なおったら またげんきにあそぼうね。」

4年生の教室です。
「コロナにかかってしまったら 心配なことは?」
みんなの気持ちが
黒板に板書されています。

ワークシートは「安心して過ごせる学校にするために」


5年生です。
5年生の教室の画面には
「安心して感染できる学校ってどんな学校?」とあります。

学年に応じて投げかける
発問は違いますが、どの学年も
コロナウイルスの不安からくるいじめや差別発言は
人の心を傷つけることであり、絶対にしてはいけないことを確認し合いました。

子ども達の声を紹介します。

○うつらないようにしか今までは考えていなかったけど
 悲しみは人が作っているんだなあ。思いやりのある
 やさしい人に私はなりたいな。

○ぼくはぜったいにさべつをしたくないと思いました。
 みんなとなかよくしたいです。

○さべつはだめっていうのがすごくわかったよ。ぜっ
 たいにいじめはしない。

○やさしい気持ちの人になる。

○人はこわいけど、みかただったら心強い。


子ども達は、自分の言葉でよく考えました。
まずは私たちおとなが、
情報を見極め、冷静に判断し、
相手の立場に立った行動をしていきましょう。